診断ができない理由
症状を説明すると、AIはもっともらしい原因の一覧をすぐに出してきます。しかし医師は、言葉で聞いた症状だけでなく、実際に診て、触れて、検査した結果とその人の病歴を合わせて判断します。AIにはそのどれもできず、こちらが伝え漏らした情報が何かも分かりません。同じ症状でも軽い原因のこともあれば、急ぐべき原因のこともあり、AIの答えはその二つを見分けるのには使えません。「大丈夫そう」と言われても、それは受診の代わりにはなりません。
AIは診断も緊急かどうかの判断もできません。すぐ助けを求めるべき兆候、受診前の質問リストの作り方、薬やサプリメントを尋ねるときの注意をまとめました。
症状を説明すると、AIはもっともらしい原因の一覧をすぐに出してきます。しかし医師は、言葉で聞いた症状だけでなく、実際に診て、触れて、検査した結果とその人の病歴を合わせて判断します。AIにはそのどれもできず、こちらが伝え漏らした情報が何かも分かりません。同じ症状でも軽い原因のこともあれば、急ぐべき原因のこともあり、AIの答えはその二つを見分けるのには使えません。「大丈夫そう」と言われても、それは受診の代わりにはなりません。
次のような症状があれば、AIに聞いて時間を使わず、すぐに救急(日本は119)に連絡するか近くの救急外来に行ってください。一覧がすべてではなく、いつもと明らかに違うと感じるなら、それだけで助けを求める理由になります。
悩みを打ち明ける相手としてAIを使う人も多くいます。言葉にして整理するだけで助けになることもありますが、AIは危機に気づいて直接助けることができません。自分を傷つけたい気持ちがあるときや一人で耐えるのが難しいときは、人に連絡してください。各地の相談窓口、身近な人、医療機関に知らせるのも方法です。
AIがうまく手伝えるのは受診の前後です。症状がいつから、どのように、どんなときに強くなるかを整理し、医師に聞きたい質問の一覧を作るのに使ってください。受診後に聞いた見慣れない用語を分かりやすく言い換えてもらうのもよいでしょう。ただし、その説明が自分の場合に当てはまるかは次の受診で医師に確かめます。
複数の薬を一緒に飲んでよいか、量を変えてよいか、サプリメントが飲んでいる薬とぶつからないかは、AIの答えで決めてはいけません。同じ成分でも、年齢、体重、ほかの病気、飲んでいるほかの薬によって答えが変わります。薬袋や添付文書の説明を先に読み、気になる点は薬を受け取った薬局の薬剤師か処方した医師に聞いてください。処方された薬を自分の判断でやめたり量を変えたりすることも、相談なしにはしません。
検査結果や処方箋の写真をそのまま上げると、名前、生年月日、病院名、患者番号まで一緒に入ってしまいます。健康の情報は特に慎重に扱うべき個人情報です。どうしても入れるなら名前と番号を伏せ、数値と項目名だけを書き写してください。家族の健康情報も同じです。
AIが説明した内容は、公的な保健機関、国の医療情報サイト、大きな医療機関が公開している患者向けの案内でもう一度確かめてください。健康の情報は研究が積み重なるにつれて推奨が変わることもあるので、いつ書かれ、いつ更新されたかも見ます。特定の製品や治療法を強く勧める文章、出どころを示さない数字には特に注意が必要です。
健康についてAIに聞く前に、自分で確かめてください。